ストロボみたいに

ミルクティー のめません

2023-01-01から1年間の記事一覧

日記25 愛される方法

朝から死にかける夢を見たのがよくなかった。 十時間くらい眠ってご飯作って仕事に行って。いつも通り。元気だった。私は職場で明るい子で、たぶん、周りにあんまり元気なタイプの子がいないから余計にそう見える。人見知りするけど、まあ自分から声を掛けに…

日記24 雨

遠いところに行きたいな というのをずっと夢見ている いつからか 多分もう十年以上、ずっと あの頃縋りついた大好きな曲を久しぶりにふと聴きたくなって聴いた 死にたくなった ネガティブな感情じゃなくて、もっとこう、湧き上がる幸福と安心感、みたいな 「…

日記23 切っ先

久しぶりの休みだ。めちゃくちゃ多忙な訳じゃないけど、毎日何かしら働いたり人に会ったりしていてこういう、『なんにも予定がない休み』は久々だ。 雨が降っていた。雨の日に家で過ごすのが好き。最近暑かった。陽射しが強くて、昨日なんか半袖で過ごした。…

日記22 朝起きていちばん最初に思うこと

気にしてないふりをして気にしてるLINEの返信とか 私おかしくなってしまったみたい 違うの 元からおかしい人間が恋なんてしちゃったらもっと狂ってしまうに決まってる なんでおしえてくれなかったの? ねぇ恋ってもっと幸せなものだっておもってたよ 苦しい…

日記21 神様の恋

神様になりたい。漠然とそう思っていた。それは何かを生み出して、作る側の人間になりたい、ということなのかもしれないし、圧倒的な存在として人から認められたい、縋られたい、祀られたい、崇められたい、という承認欲求のような、そういう感情なのかもし…

日記⑳ 夏の終わり

最悪だ。恋をしたかもしれない。好きな人ができた、のだと思う。最悪だ。 なんかもう最近また調子が悪くなってて、なんせ思い切り昼夜逆転していて、あの頃よりはマシだけど、それでも朝の5時とか6時に寝る生活がじわじわ確かに当たり前になってきて、こりゃ…

日記⑲ はやく髪が伸びますように

十にも満たない歳の頃、「私は長く生きない気がする」と漠然と思った。 あの頃ファミレスではやたら和風パスタを頼んで、きなこが好きで、ジャーキーとするめが好きだった。今はファミレスのハンバーグが好きで、チョコレートやキャラメルやビスケットが大好…

日記⑱ 暴発

私はもうティーンエイジャーではないのだ。たった一年前のことなのに随分前に感じる。少女の一年はやはり大きい。若い。若い若い。私。 七月が来てしまった。来月は八月だ。もうすぐそこまで八月が来ている。迫り来る。近づいている。好きな季節が。蝉が鳴き…

死にたい 死ぬために書きたい 遺したい 死ぬために遺したい 書いて、生きていたい

日記⑰ 前夜

訳もなく悲しい気持ちになるから困る。気持ちの浮き沈みが激しくて、いつもいつも振り回される。私がいちばん私に振り回されている。夜だから?暗闇だから?もう嫌だ、はやく死にたい、終わりにしたい、この世の終わりみたいな絶望的な気持ちになって、でも…

日記⑯ 梔子の花を見に

今は初夏、なんだろうか。まもなく夏至だけれど、六月はどうにも梅雨の印象が強く、まだ夏と言うのを躊躇う。だけど春ではない。さすがにもう春じゃない。私は四季の中でいちばん、夏が好きだ。それどころか、「この世で一番好きな物は何か」と訊かれたら、…

日記⑮ 薬

生きがいが一つ消えた。辿り着いてしまえた。 ここからどうしよーっていうかべつに何も考えてないけど普通に休むけど、そうだね終わっちゃったな。 雨が上がるのを待って、この部屋の塵を全部持ってってもらって、そしたらあの町に帰ろうと決めた。ずっと帰…

日記⑭ 死ぬにはまだ早い

死ぬにはまだ早い何も遺せていないし何者にもなれていない神様になってからじゃないと死ねないな、と思った神様になれないなら生きてる意味ないなって思ったちゃんと人間になれないなら神様くらいなってみせてよできるかなできるかできないかじゃないよねや…

日記⑬ 黒い爪

午後一時過ぎに目覚めて、適当にご飯を作って食べてゴロゴロして、また眠った。十時間くらい寝たのに十八時過ぎにまた三時間くらい眠った。次に目覚めた時は九時半で、完璧な夜だった。 十二時手前、コンビニに行った。好きなビスケットの新しい味がでていた…

日記⑫ 待ち望んだ場所

なんか最近黒い物が横切っていく。ふわふわした、小さな生き物みたいな。ほこりみたいな。ふと視界の隅でうごいてるのをみつけて、ふわーって、歩いていくようで、「あっ」と思うのだけど、そこには何もいない。そういうことが増えた。ぼーっとしてたら虫の集…

夢見てる

はやくこの場所が遺書になりますように

日記⑪ 逃飛行

きのうからずっと私の携帯は機内モードだ。電話を無視するため。LINEも消した。 人と喋れなくなっている。できていた受け答えがまるでできなくなっている。ただでさえ小さい声がもっと小さくなった。嘘をつけない。頭がぼーっとする。「はぁ」とか「はい」とか「……

日記⑩ 傘を差して歩く

若いから。多分、そうなんだ。私はまだ若い。若くて、全然、まだこれからで、だからどうにでもなるし、だから手数が少なくて大変なんだし、やり方とか見えてくれば、見つけられたら、まだ探してる最中だから。 病院に行ったらかなしくなった。凄くきつかった…

日記⑨ 夜行

選挙カーの騒音で目が覚める。そんな日常。イライラと頭痛。今日の私のいちばん最初の感覚。明日もそんな感じだろう。 ご飯を食べて、たくさん歩いた。桜が綺麗だった。似合わないツインテールをした。ツインテールはトラウマなんだ。したいけどしたくない。…

日記⑧ 恋愛ルート

生まれ変わったら美大生になりたい。こうやって生きてみたかったなみたいな人生の選択ルートがいくつかあって、でも今生の私には難しいからべつの道を歩く。画家の娘に産まれたから幼い頃からずっと絵に触れて生きてきたし、絵を描くのは凄く好きだったけど…

日記⑦ 春の物

なんで世の女の子はみんなあんなに可愛くて強いのだろう。もうなんか独創性に溢れてて、ああ全然私なんかじゃ全然勝てないじゃんって。私ってしがみつく物文章しかないのに、みんな超良い文章書くし。可愛いのに文章も上手いとかさ、もうそれだけはとらない…

日記⑥ もう戻らない幸せ

昼下がりの午後の公園で、子供達とその親が無邪気に遊ぶ穏やかな光景をみつめながら、大森靖子さんの『青い部屋』を聴くのがとてつもなく好きだ。青い部屋を聴きながら、その圧倒的な優しさとあたたかさと、幸福と、実は脆いという真実を目の当たりにしなが…

日記⑤ 桜が見えない

パスタソースはなんで二人前なんだ。パスタは手軽で好きなのだけど、パスタソースのこれにだけは迷惑している。迷惑ってほどでもないけど。スーパーで一番安いパスタソースは決まって二人前で、でもどう考えても一回じゃ使い切らない、から余らせてしまう。…

日記④ 春が終わる前に

セブンのエクレアが食べたくて最寄りのセブンまで歩いた。期間限定のほろよいさくらんぼロゼは飲むと決めていたのでそれも目当てに。バナナがまだあと一房残っているから、チョコバナナ用の板チョコも買いたい。爽メロンソーダフロートはコンビニで買うより…

日記③ 椿の花

分かっている。私は君から卒業しないといけないんだ。もう、いい加減。 話を聞いてくれたから。私を受け入れてくれたから。いつも褒めてくれたから。勝手に勘違いした。この子しかいないみたいな気分になって一緒に心中したかった。違う、なんとなく、ただな…

日記② きみはにせもの

目覚めてすぐ、チョコバナナ作りに取りかかった。チョコバナナは一度作ったことがある。チョコ溶かしてバナナに割り箸刺してデコるだけだろ、なんて考えていたら意外と難しくて、もう散々な結果になったのだ。でも味だけはチョコバナナ。だってチョコバナナ…

日記① 食べかけの菓子パン

凄く頑張って自炊をしていたのだけど、私は元々カップ麺とか菓子パンが大好きだし、全然、なんかもういっかって思えてきちゃって 貯金を切り崩して生活している。尽きてしまえば、その時はその時で、死ぬのもいいかもなって思ってる ぼんやり、毎日、ぼんや…