ストロボみたいに

ミルクティー のめません

今更 (2023 5月の下書き)

「もっと自信持って」って散々言われた。

自信なんてあるわけないじゃん。あんな家で、毎日自尊心奪われてくようなことされて、そんな生き方で

じゃあどうにかしてよ

私の人生どうにかしてよ

自信持てって簡単に言うけど

自信ってなんだよ

そんなの肯定されて初めて得るものだろ

友達が「自分のことが好きだ」と言った

自信に満ち溢れてた

普通の、だけどレアケースな良い家庭で育って

大切に育てられたんだなあと思った

 

そうだよ、私は大切に育てられなかった

大切にされなかった

家でも学校でも

ねぇ、なんで気づいてくれなかったの?

なんで大丈夫だって思ったの?

どこが大丈夫なんだよ

大丈夫なわけないだろ

あんな暮らしで

毎日学校に行く前に洗濯物干して、帰ったら宿題して、夕飯作って、お風呂沸かして、洗濯物畳んで、布団敷いて

やってなかったら罵られる

やってもやっても「何もしてない」って言われた!

こんな人生で自信持てとかどうやればいいんだよ!

ふざけんな、ふざけんな、ふざけんな

なんで気づいてくなかったの?

なんだ誰も気づいてくれなかったの?

なんで助けてくれなかったの?

私まだ小学生だったんだよ、引っ越したばかりで、心底、心底心細くて、不安で、寂しくて、頼れる大人とかいなくて、

なんで大丈夫だと思ったの?

大丈夫なわけないじゃん!

大丈夫な時なんか一度もなかったよ

なんで信じたんだよ!

私の事なんて信じてんじゃねえよ!

強がりだって分かれよ!こんな生活大丈夫なわけないだろ!

10才とか11才で家の一番重たい部分背負ってて

それを誰にも零さず生きてきて

なんで私の事ちゃんと見ててくれなかったの

なんで

なんで

なんで大切にしてくれなかったの

 

今もこんなに涙が出るくらい

当時、辛かったよ

誰もいないから

本当は毎日のように泣いてたのに

家に誰もいないから

悲しかった

備え付けのカーペットの感触をよく覚えてる

涙がじょうずにおっこちて染みる様をいつもぼうっと眺めていた

自分の事なのに他人事みたいだった

涙はこぼれ落ちる時、本当にポタポタ音がする

悲しみの音だ

悲しみが流れているのだ

 

母親はいつもスイッチが入ってヒステリックに泣くから

私はけしてそんな泣き方はしなかった

声を出さず

私が泣いてもバレなかった

お母さんは気づかなかった

 

なんで気づいてくれなかったの

お母さんも、先生も

なんで大丈夫だって思ったの?

私大変そうだったじゃん

もっと気にかけてよ

せめて褒めてよ

頑張ってたじゃん

頑張ってたじゃん

 

私、努力って大っ嫌い

地道な努力とか大っ嫌い

心底腹が立つよ

いい加減にしてよ

努力努力って努力がそんなに良い物みたいに言うのやめろよ

報われない努力だってあるんだよ

それ知ってんのかよ

知ってて同じこと言えんのかよ

努力して壊れたんだよこっちは

努力して壊れたんだよ!

頑張ったらぼろぼろになったの!

ずっと、ずっと、ずっと

途方もない時間、頑張り続けて

 

なあ、私の孤独が分かるか?

ランドセルを背負うような子供が、小さな体で、一人きりでさ

どれだけくるしかったか

毎日、毎日、どれだけ、どれだけ

 

罰が当たったんだって思ったよ

地元で過ごしてた頃本当に幸せで

あんなに恵まれてたのにそれに気づかず感謝することなく生きてたから

罰が当たったんだって

「ごめんなさい」って布団の中で泣いてた

「神様、ごめんなさい」って

「私が悪かったです」って

「帰りたい」って泣いてたの

今思い出した

私がごめんなさいっていつも思うのはここからだったんだね

そっか

 

病院に行ってももうだめだし

病院に辿り着くまでがしんどいし、バスにも乗りたくない、外にも出たくない、人に会いたくない、生活する音聞きたくない

 

アイドルがさ、「明日もなんとか生きようね」みたいに言うの

私アイドル大好きだけどたまに凄く嫌いだよ

ううん、本当は割といつもイライラしてる

可愛くてキラキラしてて、なのにそれすら奪うのかよって

私は彼女達のこと何も知らないし、幸せだと限らない

でも

真っ当に努力できることが羨ましいよ

 

言い訳だって思うでしょ

私も思う

もうそれでいいよ

でもね

努力が必ず報われると思ったら大間違いなんだよ

必死に生きてたら、頑張ったら幸せになれると思ったら、大間違いなんだよ

 

努力ばっかキラキラしてんじゃねえよ

 

明るいもの、綺麗なもの、ハッピーエンド、幸せ、みんな

そんなのばっか良いものになってて反吐が出る

馬鹿みたい

馬鹿だよね

そんなんじゃもうダメなんだよ

そんなもの信じられないよ

 

幸せに比べて信用できるのが、不幸の酷くて優しいところ

好きなんだよね

不幸に酔って生きるのに慣れすぎちゃった

そうやって自分守ってた

 

嫉妬とか憎しみとかのが好きだな

綺麗な物嫌いだなー

裏切るから

 

うざいな

目障りなんだよ

キラキラってほんっとムカつく

好きだよ

手に入らない

こんなに欲しいのに

私の物にならないじゃない

なんでだよ

 

おねがいだから、私から春をとらないで

それだけは、それだけはやめて

もういいよ、全部あきらめるから

綺麗なキラキラ、全部あきらめるから

それはやるから

憂鬱とか苦しみとか憎しみとか嫉妬とか劣等感とか絶望とか孤独とか

そういうドロドロした気持ちだけは奪わないでよ

キラキラしててくれよ

ただ綺麗なだけでいてくれよ

ずるいよ

可愛くてキラキラしてるのにそれすら持ってるとか

 

色々あって生きてるとかやめてよ

苦労してるとか、壮絶な人生とか

私より凄いくせに特別なくせに

私より不幸とかやめてよ

可哀想になりたいって思いながら生きてた私より可哀想なのかよ

やめてよ

 

もう疲れたよ

私ずっと「帰りたい」って思ってるんだ

帰りたい

帰りたいよ

帰れないよ

あの家はもう、他人が住む場所だから

もっとちゃんとお別れすればよかった

写真とか残ってないし

でも覚えてるよ

ずっと、ずっと

ずっと覚えてる

 

悲しい過去があっても未来で幸せになれるわけではない

生まれつき人より苦労して生きたとしても人並み以上の何かを得られる訳でもない

それなのにずっと生き続けるなんて

人生っておかしいよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど今くらいの時期

毎年、ばあちゃんちの樹にさくらんぼが実った

家族で収穫して、洗って食べた

甘酸っぱくて美味しい

いつからか食べなくなったこと、数日前に思い出した

引っ越してからだっけ

さくらんぼの樹はまだあるんだっけ

それすら私は知らない

そんなことすら

私が一番好きな果物がさくらんぼなのはきっとここから来ている

全部忘れて、やっと気付く

たぶん、これから先の人生もそんなことばかりだ

 

私は手遅れで、もう助からない

死ぬまで助からない

毎日死にたいって思って生きる

死ぬまで

それがどれほど苦しいことなのかは

私が死んでからしか証明されない

 

私が死んでからしか、全ては始まらない。

 

 

日記26 自爪の犠牲

なんで夜になるとこんなに悲しいんだろう。本当はもうずっと全部どうでもいいんだ。不意に空っぽになる瞬間がある。空隙が生まれた時、なんかもう息ができないような焦燥感に襲われる。本当のことはここにしかない。普通に働いて普通に生活をしてスーパーとかコンビニへ行ってゴミを出してお風呂に入ってメイクして食事をして人と話して笑って楽しい嘘じゃない でも

一番好きな歌手の名前を教えない。隠してるのかな。大事にしてるの。教えたくない。知ってほしい。大嫌い。

どうして大好きと大嫌いはこんなに近い場所にいるのだろう。好きで嫌いだと思う。どんな人も。愛してる。憎い。大好き!大嫌い。

私と同じ熱量で返してくれない人なんて嫌い。

こんなこと考えて明日も普通に起きて仕事へ行く。働いてく。ふとした瞬間に「死にてーーー…」って思いながら。

ボロボロの爪に金木犀の香りするネイルオイルを塗って寝る。キラキラのために、かわいいのために犠牲になった自爪。全てはそう、犠牲の上に成り立っている。美しいものも綺麗なものも希望も夢も。たくさんの犠牲あってこそなのだ。

苦しいから、甘くてかわいいものを買わなくちゃ、そばに置いておかなくちゃ、囲まれてなくちゃ心を落ち着けられない。本当のことは隠さなきゃ。守るために。邪魔されたくない。

日記25 愛される方法

朝から死にかける夢を見たのがよくなかった。

十時間くらい眠ってご飯作って仕事に行って。いつも通り。元気だった。私は職場で明るい子で、たぶん、周りにあんまり元気なタイプの子がいないから余計にそう見える。人見知りするけど、まあ自分から声を掛けに行くことはできる。だって頑張ったから。最初からできた訳じゃない。

家に帰ってからご飯を食べて眠って、変な時間に目が覚めた。変な時間だったけどこうなるだろうな、この時間に目が覚めるだろうなって分かってた。ちゃんとメイクを落としてお風呂に入って眠るのが正しかったのに。

なんかダメだなーと思った。深夜のコンビニへ行った。ものすごく心が踊った。夜だった。昨日はあんなに暑かったのに、暑くてイライラしたのに、今夜はびっくりするくらい寒かった。ようやく冬が来た。小雨が降ってた。あの頃聴いてた音楽を聴いた。

レジのおばちゃんがなんかよくわかんなくて、前々から「変な人だなー」とは思ってたけどやっぱり変だった。こういうこと、前だったら真っ直ぐに傷付いてたな。成長したな。強くなったな。でもあの頃から根っこは変わってない。

もうぜーんぶ嫌!

「文章を書かないと死ぬ」と思っていた頃よりずっとずっと上手く生きてしまえて、それでも生きづらいけど、私はもう文章に縋り付かない。成功してやるって気持ちがもうなくなっている。恋に浮かれて、落ち込んで、毎日を必死に生きる普通の若い女になってしまった。いや、元からそうだった。なんにもなかった。なんにももってなかった。特別なかわいさも、特別な容姿も、特別な才能も、なーんにも持ってなかった!分かってた。分かってたから何かが欲しかった。なんにもないからいつも作ってた。必死で、自分だけの物が欲しくて、作ってた。

職場の人が優しい。みんなと仲良くしてる。たぶん、私が一番みんなと仲良い。運が良かった。年齢とか、入る時間帯とか。でもそれも私の物だ。私の力。嫌いな人もいるけど。その人だって未だに愛したいと思っているし愛されたいと思っている。

愛されなかったから愛される方法に長けている。

べつに嘘じゃない。職場での私だって本当だ。後輩の男の子達が仲良くしてるのを見て「いいなー楽しそう」と言ったら「××さんもいつも楽しそうですよ」と言われた。分かる。いつも楽しいもん。ほんとだよ。楽しいって言うのも本当。楽しめちゃうんだもん。でもずっと、もうずっと何かを諦め続けてる。全部どうでもいいみたいに思う自分がいる。何にも言わないで、じーっとこっちを見てる私がいる。他人事みたいな、私。

疲れてるんだ、ずっと。

みたいなことを考えながらアイスを食べた。美味しかった。あの頃ハーゲンダッツを六個も買い占めたことを思い出した。一人暮らしで、知らない土地で、足を壊して、心を壊して、動けなくなって、ようやくお給料が入って、光が強すぎるスーパーに行って…。

人が生活するのを見るのが辛かった。

私がだめだめだってばれちゃうのが怖かった。

私は…

今の私は、働いている。自分で稼いだお金で食料を買って、生活している。爪だってつい最近ジェルネイルを自分でしてみた。夢を叶えていく。どんどん、自分の力で夢を叶えていく。夢を殺していく。あの夏の、あの人のライブ。会わなきゃ。君に会わなきゃ。好きなんだ。誰よりも。一番。

地元に帰りたいと思った。私だけの悪い町。長い時間電車に揺られて、寒い、灰色の町に帰りたい、と思った。本を読んだり、音楽を聴いたりしてあの町に向かう。大好きな工場の前。私によく似た草臥れた町。大好き。ここしかない。私はここにしかないって思い出させてくれる。確かめさせて。愛してるから、あいして。愛してるでしょ?私の事。

これから食器を洗って、シャワーを浴びて、湯船に浸かって、スキンケアして、髪を乾かして…明日に備える。明日に向かう。働く。こういう夜があっても、いいよね。こういう夜こそが私だよね。

明日も、明日からまた新しく頑張るのだ。私は。

日記24 雨

遠いところに行きたいな

というのをずっと夢見ている

いつからか

多分もう十年以上、ずっと

あの頃縋りついた大好きな曲を久しぶりにふと聴きたくなって聴いた

死にたくなった

ネガティブな感情じゃなくて、もっとこう、湧き上がる幸福と安心感、みたいな

「ああ、やっぱりここだ」って思う気持ち なる感覚

やっぱり死にたいなあ、でも今じゃない いやもうよくないか?だっていつでも変わらないだろう こうやってずっと先延ばしにして いちばん良い終わりまで夢見て でもそんなの来るのか?私は作ることができるのか?結局だらだらだらだら生きてしまえる 違う それは良いことのはず

でも私の夢じゃない

生きることは、私の夢じゃない

生きて、幸せになること

ああそうなんだ、そうか、分かってしまった

そっか

ならしょうがないね

しょうがない

幸せはこっちを向いてくれなかった

私がどれだけ頑張って、欲しくて欲しくて憧れて、手を伸ばしても

だから諦めた

心が折れた

割れた

粉々になった

今は無理やりくっつけて歪なハートにしてなんとかやっている なんとか保っている でももう戻らない いや最初から壊れていたかもしれない

こうなるようにできていた

そんなのはどうでもいい

もうずっと全部どうでもいい

楽しいと思う瞬間は確かにある 嘘じゃない 全部私だ

でも本当は、って

本当はずっともう、ずっとずっと、ずっと

ずっと前からずっときつい

ずぅっと、ずーっと

耐えられない、限界なんだ

手遅れなんだよ

もう

手遅れ

寂しいと思わなくなった瞬間に助からなくなった

違う

助からないと分かった瞬間に寂しくなくなった

もう本当に、さみしくないんだ

本当だよ

 

 

でも大好きな歌手の曲はイントロを聴いた瞬間に彼女がステージでギターを鳴らす姿が浮かんでしまってどうしようもなく彼女に会いたくなってああ生きなきゃ、って

 

ああ、ああ、ああ

こんなことをずっと

これから先も?

死にたいのに?

なんだかんだ生きてしまえるのか

 

多分、歳をとった方が楽しいことが増えるのだろう

お酒が飲めることが今こんなに楽しいし

でも

私は未来なんて求めてないんだな

いらない

はやく、はやくはやくはやくって

終わりにしたいって

自分が死んだ後のことを考えるのがいちばん幸福で

それは春がいいって

 

私の春

私の春はいつ来るの?

あいしてる

さようなら

愛してる

さようなら

あいしてる

愛してる!

 

愛してる、さようなら

さようなら

さようなら

 

 

日記23 切っ先

久しぶりの休みだ。めちゃくちゃ多忙な訳じゃないけど、毎日何かしら働いたり人に会ったりしていてこういう、『なんにも予定がない休み』は久々だ。

雨が降っていた。雨の日に家で過ごすのが好き。最近暑かった。陽射しが強くて、昨日なんか半袖で過ごした。雨が降ったあとは一気に冷え込むから、きっとここから冬になるのだろう。冬が来る。次の季節へ。

ちょうど一ヶ月後、誕生日だ。21になる。あんまり変化はない気がする。でも二十代で歳を重ねるって、なんか、凄いことかも。分からないけど(笑)

ハタチも色々あったなあ、って。毎年激動だけど今年も今年で色んなことがあったなって。

活動を辞めて、「辞める」ということができるようになって、諦めて、次に進む勇気を出して、友達ができて、インスタを始めて、飲み会に行って、帰り道肉まんを半分こしたり、大学の学園祭に行ったり…

私の知らない青春が、憧れたものが、手を伸ばしたものが、夢見たものが、叶ったり。

こんな、こんなこと、いいのかなって

私なんかが味わってもいいのかなって

思ってしまうのだ。

悪いことなんか何もしてないのにずっと罪悪感が付き纏う。苦しい。人より劣ってると、思う。何かしてないとだめだ、って、私は駄目な人間だ、って認識がずっとあって。息がしづらい。そうやって生きている。

春には死んじゃえばいいと、今でも思う。幸せな時こそ、「ああ今死んでいい」と本気で思う。本気で思う。

生きる理由も特にないのだ。よく分からない苦しみに蝕まれ続ける毎日は、なんか、ずっと、辛い。

好きな人がいて、でも上手くいかなくても別にいいと思っている。恋が叶ったことはなくて、というかあんまり恋愛が必要じゃないから全然してこなくて、どうしていいかもどうしたいのかも分からなくてぐるぐるした。最近は吹っ切れた。諦めることに慣れてるから、フラれちゃっても時間が解決してくれるの知ってるし。

そうなんだ。私はずっと諦めて生きてきた。色んなことを、諦めて生きてきたのだ。普通になりたかった。普通の家に生まれて、普通の子供になりたかった。良い子になんかなりたくなかった。しっかりなんてしたくなかった。強くなんてなりたくなかった。弱いままで可愛がってもらえる、子供になりたい。そのままを愛してもらえる一人の人間になりたい。

全部が嘘じゃないけど、かっこつけて生きてしまうから、「本当の私は」って思う。いちばん大事な部分は、いちばん私の部分は、人に言わない。いちばん好きな小説家。いちばん好きな歌手。全部、全部、まだ内緒。

文章を書かなきゃって囚われることが前より確実になくなった。それが寂しくて、悲しくて、自分が嫌になる。あの頃あんなに縋りついていたものを手放してしまう自分が、嫌だ。これしかないって私は違うって絶対にこうするって、若い、に、なってしまった。通り過ぎてしまえた。強くなった。今だって毎日必死だけどあの頃より成長した。それは良いことだ。良いこと。でも。

忘れたわけじゃない。書くことはやめない。こうやって日記を書いたり、たまに短編を書いたり。それでいいんじゃないかな。だめかな。そんな、普通に生きることが、悪いことみたいに言わなくていいとおもうよ。働いて、生活して、頑張ってるんだよ。でも、私は私を許せない。どこかでずっと。それはたぶん、文章を書いても変わらない。働いても、働いてなくても。根本の部分で、なにかでなくなるとかないのだ。抱えるものだから。

イルミネーションが見に行きたい。ほんとは馬鹿なことしてみたい。恋人とクリスマスにイチャイチャしたい。羨ましい。だけど幸せは信用できないから。不幸が落ち着くから。

君に会いたい。私の事特別に思ってほしい。

そうして春には死んじゃいたい。死んでしまいたい。死にたい。死んでくれたらいいなと思う。私の、私だけの春。君をのこして。思い出になりたい。何より強い思い出に。忘れられない。これから一生、君の人生を縛り付けるような。おねがい。どうか私の事を思い続けて。

こんなことを毎日考える。毎日考える。でも同時に、もしかしたら普通に生きてしまえるんじゃないか、幸せに、結婚して子供を産んで、家庭を作って、私の憧れた普通の家を、暮らしを、って夢見ちゃって、そんな夢壊れるに決まってるから絶対に駄目、子供は産まない、運じゃ駄目だ、私は

ねぇ、君と分かり合えない

こんなにも違うね

何もかも、全部、全部違うね

だから君が普通に幸せな家庭を築いて、誰かのパパになった時

ううん、誰かの夫になった時

誰かを抱きしめる時

誰かの手を握る時

私じゃない誰かの隣にいる時

たまたま桜の花が視界に映って

私の事を思い出してほしい。

それで苦しくなってほしい。

苦い思いをしてほしい。

胸を、痛めて。恋ってそうだから。

傷付けたい。傷を付けたい。一生消えない傷を。歪んでるんだ。そんなことでしか安心できない。そんなふうにしか。これが、私の恋ごころ。私の。私の、君への。

だから春を待っている。今年じゃないかもしれないけど、今年がいいけどまだ先な気がする。でも、そんなに遠くもない気もしてるんだ。だからそれまで一緒にいよう。絶対に私の物にしてみせる。捕まってくれるよね?大好きだから。こっち見て。そしたら目を離さないで。

ね?

日記22 朝起きていちばん最初に思うこと

気にしてないふりをして気にしてるLINEの返信とか

私おかしくなってしまったみたい

違うの

元からおかしい人間が恋なんてしちゃったらもっと狂ってしまうに決まってる

なんでおしえてくれなかったの?

ねぇ恋ってもっと幸せなものだっておもってたよ

苦しいのなんで忘れてたんだろう

そんなことも忘れてしまうくらい人生が苦しすぎて

恋に夢見てしまったのかな

 

朝起きていちばんに思うことが君のことになった

君、君、君

すごいね

こんなにどんな時も考えてるなんて

なのに未だに恋じゃないって言い続けてる

まだ分かんない、好きじゃないかもよ

好きじゃないかもよなんて

否定しなければならないほど、もう振り回されすぎちゃってるのに

分からない

どうしていいか分からない

だから嫌だ

もうやめにしたい

やめれるならとっくにやめてるし

やめたいからやめるってできるようなことじゃなくて

どうしたらいいんだろう

こんなことみんなしてたなんて凄いなあって

私知らずに生きてきた

 

付き合いたいのかも特別になりたいのかももうよく分かんないし

とにかく疲れた

私ばっかり振り回されてそれは納得いかない

でも

決定的に恋愛をするのに向いてないし

デートが好きじゃないなって気づいちゃったり

わかんなくなってきちゃった、ますます

 

どうしよう、あの子に盗られちゃう

いいもんべつに

そうなってくれた方がもういいやってなれるわけないか

後悔するんだろうな

いくらでも言う時あったって

 

馬鹿みたい

馬鹿になるんだな、恋したら

恋、恋かあ

そんなことしてるんだ、今の私

 

でも根本は私でしかないから

恋する女の子じゃなくて私だし

やっぱドロドロしてて

あーーーーーー君の思う可愛い女の子になんか絶対なりたくない

君の好きなタイプになんかなれるわけないしなりたくもない

でも

ねえ

こっちを向いてよ

私のまま愛してよ

贅沢だな

 

恋愛の努力あんましたことなかったから

あーあ

難しいなあ

なんだよもう

既読付けてよ

他の子のこと褒めないで

嫌だよ

 

溜め息が増えた

君のせい

君のせいなのに

なんにも知らない

 

なんにも、

なんにも知らない

日記21 神様の恋

神様になりたい。漠然とそう思っていた。それは何かを生み出して、作る側の人間になりたい、ということなのかもしれないし、圧倒的な存在として人から認められたい、縋られたい、祀られたい、崇められたい、という承認欲求のような、そういう感情なのかもしれない。たぶんどっちもある。優位に立ちたいのだ。だからいつもいい顔をする。誰にでもいい顔をする。そんなに上手く生きれないのに。毎日ぼろぼろなのに。疲れてるのに。疲れてるまんま生きてる、というより死ぬ準備をしてるだけなのに。

職場で私は天使だ。いつもニコニコ笑ってて、よく喋って、誰とでも仲良くなれる。業務態度も良くて、お客さんウケもいい。毎日一人はあからさまに私の事を好きになるおじいちゃんがいる。そういえばロリの頃から爺さんにモテた。多分どちらかというと古風な顔立ちだからだと思う。あと女児ウケがいい。まじで女児にモテる。子供にモテる。

脱線した。そんなわけで私は職場で天使をやっている。クソがって思うこと山ほどあるけどもちろんニコニコ笑ってやり過ごす。心の中で中指立てて、腹の中は真っ黒っけのドロドロ。だからなに?良い子じゃん。性格悪いけど人の悪口言わないし。イライラは人にぶつけず自分で片付けてる。生活だって自分でなんとかやってて、自炊もするし、買い物も洗濯も掃除もちゃんとやってる。やってるんだよ。

でも、それでも、自分の事認められないんだよ。肯定なんてできない。なんでだろう。そうやって育てられたからかな。何をやっても、どれだけしても、未だに「何もしてない」って言われるからかな。

君は家庭の呪いなんかしらないよね。それが緑色だってこと。神様になりたい、なんてさ。歪んだ思考で生きてないか。ねぇ今誰と喋ってるの?まだそこにいるの?許せないよ。好きなんだけど。

歪んだ人間が恋なんてしたらドロドロしないわけないじゃん。普通の恋とは違うよ。普通の人がする恋とは違う。神様は恋愛するのかな。でも神話ではあの人たち(人じゃないけど)めちゃくちゃ浮気するし、近親相姦だったり、なんかもうめちゃくちゃなんだよね。神様って案外ドロドロしてるよね。でも神聖なんだ。美しい。それはなぜ?見た目の問題?心?魂?存在?初めから?

神様になりたい。やっぱ抱えて死にたいな。いつか突然いなくなりたい!けど「あの時のあれはああだったのか」ってなるような、小さな破片はいくつか零しておきたい。夜の、月とか星とか街頭とかに照らされてちらちら輝くような、ちいさなブルース。かなしみ、絶望、孤独、不幸、憂鬱。私の全て。

外で人が叫んでる。この辺若干治安悪いなあ。うるせえよ。叫びたいのはこっちだよ。死ね!って、クソが!って、馬鹿!って。ふざけんな、って

ふざけんな、って

ふざけてるよね。○○○さん

いいよ。死んで神様になるから。もう届かない存在だっていつかの春に絶望してよ。そして毎年桜が咲く度に、散る度に、思い出してよ。そうじゃなくてもピンク色を見る度に、私をおもって。愛してる、って呟いて。胸を痛めて。もう戻らない。会えない。後悔して。

後悔、して。