ストロボみたいに

ミルクティー のめません

日記24 雨

遠いところに行きたいな

というのをずっと夢見ている

いつからか

多分もう十年以上、ずっと

あの頃縋りついた大好きな曲を久しぶりにふと聴きたくなって聴いた

死にたくなった

ネガティブな感情じゃなくて、もっとこう、湧き上がる幸福と安心感、みたいな

「ああ、やっぱりここだ」って思う気持ち なる感覚

やっぱり死にたいなあ、でも今じゃない いやもうよくないか?だっていつでも変わらないだろう こうやってずっと先延ばしにして いちばん良い終わりまで夢見て でもそんなの来るのか?私は作ることができるのか?結局だらだらだらだら生きてしまえる 違う それは良いことのはず

でも私の夢じゃない

生きることは、私の夢じゃない

生きて、幸せになること

ああそうなんだ、そうか、分かってしまった

そっか

ならしょうがないね

しょうがない

幸せはこっちを向いてくれなかった

私がどれだけ頑張って、欲しくて欲しくて憧れて、手を伸ばしても

だから諦めた

心が折れた

割れた

粉々になった

今は無理やりくっつけて歪なハートにしてなんとかやっている なんとか保っている でももう戻らない いや最初から壊れていたかもしれない

こうなるようにできていた

そんなのはどうでもいい

もうずっと全部どうでもいい

楽しいと思う瞬間は確かにある 嘘じゃない 全部私だ

でも本当は、って

本当はずっともう、ずっとずっと、ずっと

ずっと前からずっときつい

ずぅっと、ずーっと

耐えられない、限界なんだ

手遅れなんだよ

もう

手遅れ

寂しいと思わなくなった瞬間に助からなくなった

違う

助からないと分かった瞬間に寂しくなくなった

もう本当に、さみしくないんだ

本当だよ

 

 

でも大好きな歌手の曲はイントロを聴いた瞬間に彼女がステージでギターを鳴らす姿が浮かんでしまってどうしようもなく彼女に会いたくなってああ生きなきゃ、って

 

ああ、ああ、ああ

こんなことをずっと

これから先も?

死にたいのに?

なんだかんだ生きてしまえるのか

 

多分、歳をとった方が楽しいことが増えるのだろう

お酒が飲めることが今こんなに楽しいし

でも

私は未来なんて求めてないんだな

いらない

はやく、はやくはやくはやくって

終わりにしたいって

自分が死んだ後のことを考えるのがいちばん幸福で

それは春がいいって

 

私の春

私の春はいつ来るの?

あいしてる

さようなら

愛してる

さようなら

あいしてる

愛してる!

 

愛してる、さようなら

さようなら

さようなら